介護ロボットの利用状況リサーチ

遠隔調査で介護現場へ立ち入りを最小限に

介護現場の人手不足が深刻化するなか、介護作業を支援するための「介護ロボット」が注目されており、すでに様々な研究・開発が進んでいます。しかしながら、現場ごとの事情や課題から、スムーズには適用・導入できないケースがまだまだ多いのが現状です。さらに、コロナ渦の影響により、複数の関係者が現場に立ち入ること自体が困難な状況となっています。本レシピでは、そのような環境において、介護ロボットの導入・適用に向けた実証実験や利用状況のリサーチをリモートで実施することをより容易にし、介護ロボットの普及に向けた活動を支援します。

キーワード
ウェルビーイング、介護

CoMADO だからできること

  • 介護現場での介護ロボットの実証実験や利用状況の観察を通じて、機能性の確認や課題の抽出ができる
  • 現場への立ち入りが最小限になることで、被介護者に対するプレッシャーを低減できる

こんな方へ

  • 介護ロボットの開発・研究に関わっている方
  • 立ち入りが制限される環境において、実証実験やリサーチを実施したい方
  • 直接足を運びにくい現場に対して、専門家の視点によるリサーチや分析を実施したい方

プログラム

本プログラムは、プレゼンター 1 名が実際の介護現場に出向き、その現場での使用を想定した介護ロボットが想定通り機能しうるのかを、CoMADO を通じて観察・報告します。他の参加者は、その様子を確認し、ロボットの動きや周辺状況に対して気になった箇所に指差しをしながら、プレゼンターとコミュニケーションをとります。利用者は負担なく使用できているか、想定外の事態が発生していないかなど、現場へのより良い適用に向けた課題発見を行います。

目安時間
120 分程度
目安人数
3 〜 6 人
用意するもの
CoMADO ルーム、Miro ボード、インターネット環境、スタビライザー (プレゼンター用)、スマホ、PC

進め方

  • 01

    15 分

    目的・手順の確認

    • 介護現場の協力者を含めて、関係者全員で今回のリサーチの目的と実施手順について確認を行う
  • 02

    60 分

    介護ロボットの利用状況の観察

    • 参加者は適宜指差しやプレゼンターへの質問を行うなどして、課題を抽出する
    • 介護ロボットの機能性を確認するため、必要に応じて、特定のタスクを介護ロボット利用者に依頼し、その様子を観察する
    • 具体的な評価項目を設定している場合は、その項目ごとに評価を行う
  • 03

    45 分

    振り返り、課題の確認

    • プレゼンターと参加者全員で、Miro に記録された結果を確認し、課題をグルーピングして整理する
    • 整理した課題を踏まえて、直近の具体的なアクションについて検討する

レシピを考えた人

川原田 大地

Daichi Kawaharada

サービスデザイナーとして、様々なクライアントの事業・サービスの新規開発や改善に関わるプロジェクトの設計・実行に幅広く従事。ユーザー調査・分析関連の研修や共創ワークショップのファシリテーターも多数実践。

所属企業:株式会社コンセント

コメント

介護ロボットの本格的な実証実験を行う際には、より綿密な計画・準備が必要かと思いますが、CoMADO を使うことでより手軽に現場のリサーチができるのではと考え、すでに現場への導入・適用をし始めた介護ロボットを対象に、その利用状況を観察することを主眼としたレシピを考案してみました。介護ロボットの普及に向けた支援ができれば嬉しいです。

コツ・ポイント

何をするためのリサーチなのか、その目的については事前に全員で認識合わせを行いましょう。検証したい仮説がある場合は、その検討経緯や背景も含めて理解を揃えておけると、スムーズに進められると思います。

普段の介護ロボットの利用状況を観察する場合は、現場や利用者になるべく緊張感を与えないよう注意しましょう。


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