異文化の視点でまちの魅力を再発見

2 つのまちを比較して分析する

デザインプロジェクトでは、多様な視点から情報を読み解き、新しい問いを持つことを大事にしています。そのために、対象者の調査に加え、他業種のフィールドを調査してヒントを探しにいったり、テーマに関連する異業種の専門家や研究者と一緒にワークショップを実施して、多様な視点を取り入れています。

「まちづくり」の現場では、コロナ禍のなか、他のまちの取り組みを実際に見に行ったり、外部の人たちとの交流が難しくなっているのではないでしょうか。本レシピでは、オンラインで自分のまちと海外のまちを比較しながら、まちの新しい魅力を再発見していきます。また、文化の異なるまちを観察することで、自分のまちの課題を解決するヒントを探します。

キーワード
まちづくり、リビングラボ、教育

CoMADO だからできること

  • 異文化の視点から自分のまちの新しい魅力を発見できる
  • 海外と自分のまちを比較を通して、共通点や相違点を知り、自分のまちの課題を解決するためのヒントを得られる

こんな方へ

  • 高校や大学等でまちづくりのプログラムを実施されている方
  • 地方創生に取り組む地方自治体や NPO 法人の方

プログラム

海外のまち (行政や大学) と連携し、それぞれの「わたしのまち」をレポートし、観察しあいます。順番に、自分のまちの様子、文化、活動、住民などを紹介しながら、抱えているまちの課題も一緒に共有していきます。他の参加者は、それを観察しながら、魅力に感じたことや課題に対する意見を記録します。最後に、Miro でリサーチ結果を振り返りながら、2 つのまちの共通点と相違点や、課題解決に向けて、それぞれの街から得られた気づきをまとめていきます。

目安時間
180 分程度
目安人数
6 〜 10 人程度
用意するもの
連携するまち (行政/大学等)、CoMADO ルーム、Miro ボード、インターネット環境、スタビライザー (プレゼンター用)、スマホ、PC

進め方

  • 01

    1 日

    まちをレポートするための準備

    まちをどのように伝えるか検討し、レポートの内容と流れを決める。実際に現場を訪れ、CoMADO で事前のリハーサルを実施。本リハで、外からの中継でも電波が途切れずにレポートできるか確認する。また、プレゼンターが複数いる場合は、事前に切替タイミングなどを共有する。

  • 02

    15 分

    ご挨拶・アイスブレイク

    プログラムの目的・ゴールの確認をする。アイスブレイクとして、自己紹介を行う

  • 03

    50 分

    「わたしのまち」レポートと観察①

    「わたしのまち」をレポートする。参加者は、気になったモノに指差しをしてプレゼンターに問いかける。同時に、まちの中で「面白かったこと・魅力に感じたこと」「気になったこと」「アドバイス」をふせんにメモする

  • 04

    50 分

    「わたしのまち」レポートと観察②

    もう一方のまちが、「わたしのまち」をレポートする。ステップ 3 と同じ手順で進める

  • 05

    60 分

    振り返り

    参加者全員で、Miro の調査ノートを振り返る。自分の記録したメモを他の参加者に共有しながら、それぞれのまちの特徴、2 つのまちの共通点と相違点、まちの課題に対してのヒントを整理する

レシピを考えた人

津久井 かほる

Kahoru Tsukui

サービスデザイナー。様々な領域のプロジェクトにてデザインリサーチや共創ワークショップを実践し、顧客・従業員だけでなく、社会が豊かになる新たな価値を創出する。現在、ウェルビーイングを高める行動デザイン手法も研究中。

所属企業:株式会社 ACTANT

コメント

日本と海外のまちを比較するレシピですが、国内の 2 つのまちで実践しても面白い発見ができると思っています。また、ステップ 1 「まちをレポートするための準備」の内容は、自分のまちを考え、どのように伝えるかをまとめる一つの教育プログラムになると考えています。この部分だけをクラスの授業に取り入れてみる、ということもオススメです!

コツ・ポイント

まちのレポートに「安全」「クラフト」「住まい方」等テーマを設けることで、より焦点の定まった観察ができます。レポートには、街の住民の方などに協力をいただき、プレゼンターになっていただいても面白いと思います。

まちのレポートにもう少し時間をかけて、2 日間のプログラムにすることも可能です。実施したいゴールや条件に応じて、柔軟にプログラムをアレンジしてください。


アカウントを持っていない方

今なら基本機能がすべて使えるトライアルプランを無料でご利用いただけます。この機会にぜひご登録ください。

ファシリテーションをお願いしたい方

レシピを考えた人にファシリテーションを依頼することができます。ご希望の方は、下記よりお気軽にお問い合わせください。